尾花沢市 大石田町 環境衛生事業組合

廃食油の新たなリサイクルを推進します

 尾花沢市、大石田町には、毎年、多くの外国人旅行客が訪れています。その多くは航空機を利用していますが、航空機は二酸化炭素の排出量が多いことから、国際的な流れとして、持続可能な航空燃料SAF(サフ)への切替と安定確保が急務となっています。

  SAF(サフ)は、原油から精製された航空燃料を使用するのに比べ、CO₂削減効果として、60~80%程度が期待できます。しかし、現在、そのほとんどを海外からの輸入に頼っているため、国では国際競争力のあるSAF(サフ)の開発及び製造を推進することとしています。

  そのためには国内での原料確保が重要ですが、そこで注目を集めているのが廃食油です。令和3年度のデータより、国内における一般家庭から排出される廃食油は、年間11万㎘ありますが、そのうち、再利用されているのは、わずか1万㎘で、残りの9割、10万㎘は廃棄されています。

  尾花沢市大石田町環境衛生事業組合では、平成21年度から、市町内一般家庭の廃食油の収集を実施しています。令和4年度の回収実績は、市町合わせて6,120kgとなっています。現在、そのほとんどは海外に輸出され、燃料等にリサイクルされています。

  令和6年2月22日、尾花沢市、大石田町、尾花沢市大石田町環境衛生事業組合、ENEOS株式会社、あやめサービス有限会社及び株式会社吉川油脂は、東北初の取組として、国内における持続可能な航空燃料SAF(サフ)の製造に関する廃食油リサイクル事業についての協定を締結しました。

  本協定に基づき、本組合は市町と連携し、今後SAF(サフ)製造に向けた廃食油リサイクルを推進していきます。一般家庭から廃食油を回収するルートは確保済みのため、啓蒙活動を通じた潜在量の掘起しに努めていきます。管内の事業所については、まずは、市町公共施設の参画を図ることとし、その後、ご賛同いただける事業者様への参画拡大につなげていきます。また、国産SAF製造における協業を通じて航空業界の課題解決、市町内におけるインバウンド等交流人口の拡大に取り組んでまいります。なお、国内におけるSAF(サフ)の製造は、令和8年度から開始される予定です。

  一般家庭の廃食油の収集方法は、これまでと同様ですので、効率的なリサイクル、資源循環を行う観点から、出し方ルール徹底へのご協力をお願いします。

 

協定締結式の様子

事業内容

住民の皆様への4つのお願い